折り紙で読み物シリーズ
[ 眠り と 夜明け 編 /
第四章 お菓子と思い出 ]
あらすじ:
アニメ と ゲーム
その両方が、まもなく世界中で楽しまれようとしている
『ポケットモンスター サン・ムーン』
アニメの主人公であるサトシと
その相棒のピカチュウも
新たな旅への期待をふくらませていた
関連作品:
――――――――――
折り紙・サトシ
「アローラでの冒険が、
ついに始まるな!ピカチュウ!
今度は、どんな人と友達になれるのか
どんなポケモンと一緒に冒険できるのか
く~!!ワクワクが止まらないぜ!!」
折り紙・ピカチュウ
「ピッピカチュウ!
…ピカ?(何かの匂いを感じ、顔ごと鼻を動かす)」
「どうしたんだ、ピカチュウ?」
「ピカピ、ピカ、ピカチュウ!
(匂いが気になり、手で方向を示す)」
「あっちに何かあるのか?
じゃあ、行ってみるか!」
「ピカ!」
「ピッカァ♪」
「お!小さいお菓子だ!クリームパイかな?
おいしそうだけど、誰が作ったんだろう?
ピカチュウ、勝手に食べちゃダメだぞ?」
(そこへ、何者かが走って室内に入ってくる)
折り紙・ノクティス
「――よし、この辺まで逃げれば…
でも、根本的な解決にはなってないよなぁ
この後、どうすっか…」
「あの?」
「ッ!? ビビったぁ…人、居たのかよ」
「えっと、驚かしてごめんなさい!
おれ 『 サトシ 』 、こっちは相棒の 『 ピカチュウ 』」
「ピカ、ピカチュウ!」
「逃げてきたみたいだけど…
何かあったのですか?」
「え?あ、いや、その…
マジで大したことじゃないから、大丈夫!
オレは 『 ノクティス 』
皆からは 『 ノクト 』 って呼ばれてる
それで、サトシたちは
ここで何をしてたんだ?」
「ピカチュウがお菓子を見つけたから、
誰のだろうと思って…」
「その焼き菓子は!そうか、アイツ…」
「ピカ!?」
「あ!誰のか分からないのに、手を出すのは!」
「…見た目は、まぁこんなもんか
味は…もぐ、もぐもぐ(一口食べる)」
「あー…」
「やっぱ…違うんだよなぁ
あ、コレ食べる?
オレの友達が焼いた菓子なんだけど」
「ええ!そうだったの!?
でも、いくら友達だからって
勝手に食べるのは怒るんじゃないですか?」
「コレは、原作のオレの思い出のお菓子を
その友達がなんとか再現しようとして、
何度か作ってくれてるヤツなんだ
つまり、オレのための菓子だから平気
他の友達に分ける分を含めても多いから、
ピカチュウと1コずつ食べても
問題はないけど、どうする?」
「…じゃあ、もらっちゃおうか、ピカチュウ?」
「ピッカ♪」
「うっめぇ!甘くておいしい!!」
「チャ~」
「だろ?その友達 『イグニス』 っつうんだけど、
マジで器用なんだよなぁ
料理でも何でも得意だし、
頭が良くてバトルの作戦立ててくれるし」
「おれの原作にも、そういう友達います!
『デント』っていう名前で、ポケモンに詳しかったり、
おいしい料理を作ってくれたり、釣りも得意だったなぁ」
「釣り?釣りは、オレの専門!
まだ原作発売されてないけど、超大物を釣る予定だから!
サトシたちも釣り、した事あるの?」
「はい!
友達との旅の中で何回も挑戦してます!」
「友達との旅か…良いよなぁ
オレも、友達3人と一緒に旅してるんだ
野宿する時とかも、皆で役割分担してさ」
「おれも同じです!
XY編では、セレナ、シトロン、ユリーカと
一緒に冒険して…たまに野宿もして!
一人だと心細いけど、
皆で炊き火のまわりでご飯を食べたり、
明日の事を話したりするのが楽しかったなぁ」
「それ分かる!メニューは一緒なのに、
何で一人で食ってる時と皆で食べてる時で、
味が変わるんだろうな?
イグニス、グラディオ、プロンプト
まぁ、心配性とか、色々余計なお世話もあるけど、
一人旅じゃなくて良かったって思ってる
…やっぱ、逃げたのはマズかったよなぁ」
「実は、さっき言った 『 グラディオ 』 から
“バトルの練習する”って言われたんだけど、
オレ、折り紙世界でも魔法が使えるし、
別に良いかなぁって思って逃げてきたんだ」
「ノクトさんの世界のバトルって?」
「山みたいにデカいモンスターとか
悪い連中を “ 武器と魔法 ” で直接ブっ倒すんだ」
「ほら、これがオレの武器!
魔法の力で、その人の装備品なら
どこでも自由に出せるし、王家の力は便利だ」
「その武器の出し方 『 ロクサス 』 と同じだ!
やっぱり、魔法の力ってスゲー!」
「ロクサスって、キングダムハーツの?
違う世界のキャラなのに、何で知ってるんだ?」
「この折り紙世界では何度か会っていて、
一緒に悪いモンスターを倒した友達なんです」
「そっか、キングダムハーツ(KH)――
オレの原作の 『 FF15 』
元は 『 FFヴェルサス13 』 というタイトルで、
KHシリーズの生みの親である
『 野村 哲也 』 さんが、オレのキャラの原案者なんだ
でも、色々複雑なワケがあって
途中から 『 田畑 端 』 さんが育ての親として
代わりにゲームを完成させてく… ッ!!」
「ノクトさん!!」
「ピカピカ!」
「…ッ
(ッチ、カーバンクルが言ってた “ トゲ ” か!
これ、一体何なんだよ…!)
――ゴメン、驚かせたな
もう大丈夫、“軽いめまい”だけだから
きっと、面倒臭さでグラディオから逃げたせいで
バチが当たったんだろ」
「FF15は、約2週間後に発売されるんだ
倒れてる場合でも、逃げてる場合でもねぇよな
お互い原作が… ん?」
「プライナ!よくココが分かったなぁ」
折り紙・プライナ
「(何かを伝えたいような目で見つめる)」
「…まさか、何かあったのか!」
「(走り去る)」
「やっぱり、そうなのか!
サトシ、話を聞いてくれて ありがとな!
急用できたから、行ってくる!」
「でも、具合が悪いんじゃ!?」
「ここで行っておかないと、嫌な予感がする…!
お互い、多くの人に
愛される作品になると良いな!じゃあな!」
―――――――――
ポケモン と FF15
作られた世界は違えども、
友を大切にする想いは変わらない
白犬・プライナが
ノクティスを導く
その先とは…?
続く
(※明日の記事は、
通常のポケモン作品を公開予定です)