折り紙で読み物シリーズ
[ 眠り と 夜明け 編 /
第七章 眠り ]
あらすじ:
長年、制作中だった原作のゲーム
『 FINAL FANTASY XV ( FF15 ) 』 の
発売日が目前に迫り、
折り紙のノクティスたちも
その時を待っていた
関連作品:
―――――――――
折り紙・ノクティス ( 通称:ノクト )
「来週の火曜日になれば、
FF15がマジで発売されるんだなぁ
何か、不思議と実感ねぇわ」
折り紙・プロンプト
「ここまで、色々な事があったもんねぇ
去年末には企画で投稿した
クリスマス・ファンアートが、
本物のFF15の開発者さんに見てもらえたり!」
折り紙・グラディオラス ( 通称:グラディオ )
「しかも、その人が俺たちの事
気に入ってくれてたしな!」
折り紙・イグニス
「更に今年は、公式ノベルティ採用や
公式オフ会の場で開発者たちに直接会えた
奇跡の年だった、と言っても良いだろう」
「そうそう!
…でも、原作が発売されたら
後はゲームをクリアするだけなんだよね
卒業式みたいで、ちょっと寂しいな…」
「でも、いつまでも
未完成ってのも結構ツラいんだよな
“ あの日 ” までに、何回
開発中止のウワサが流れてんだよ」
「“あの日”?…ああ、3年前か」
「ここまで非常に長かったが、ようやくだ」
「ああ、長い年月かかったけど、
やっとゴールが見え…て…」
(突如倒れるノクティス)
「ノクト!?」
「え?え?何??」
「どうした!」
「やべ…また変な“めまい”が…
いや、違う…これ…眠気…なの…か?…」
―――――――――
一方、その頃――
折り紙・レギス
「ようやく、この時が来るのだな
思えば、私自身にも様々な事があったものだ
――原作が発売されれば
私もその設定に従い、あの子を残して
この生涯を終えるのだろうか…?」
折り紙・ニックス
「陛下、失礼致します」
「ニックスと、ルナフレーナ?
ノクトたちと共に
FFXVの発売を祝わないのか?」
「ルナフレーナ様が、お伝えしたい話があると…」
「陛下、先日は “ 真実 ” をお伝え出来ず、
申し訳ございませんでした…
陛下が 『 Omen 』 の悪夢を恐れられていた
あの日、私は知っていたのです
今、折り紙のノクティス様を
闇の底から狙っている者の正体は、
Omenとは “ 別人 ” であり、
“ 同一人物 ” である、と」
「何だと?」
「それは、どういう事だ?
まるで、トンチのような話だが…
そもそも、敵が迫っている話なら
俺も王子の敵を倒す手助けが出来るのでは?」
「いいえ、私とニックス様には
あの者の姿を見ることすら出来ないでしょう
何故なら “ 存在した世界が違う ” からです」
「存在した世界が、違う?」
「…」
「あの者がノクティス様を狙うのは、
私にも原因があるのです
後から上った “ 月 ” が、
彼の大切な “ 星 ” を隠してしまった…!」
「―― そういう事か
ルナフレーナ、よくぞ伝えてくれた」
「ちょっと待ってください!
話がよく見えないのですが、つまり、
王子を襲撃しようとしているのは、一体!?
ルナフレーナ様も、
何故その者の “ 名前 ” を言わないのですか!」
「言わないのではない、“ 言えない ” のだ
原作で生きた時間が、空間が離れ過ぎるために
“ 彼 ” との間に強い壁がある
その者の正体とは、
原作のルナフレーナやニックスが公開される
遥か前…3年前の “ あの日 ” まで
そこに存在していると思われていた者――
『 FINAL FANTASY Versus XIII 時代の
ノクティス・ルシス・チェラム王子 』 だ」
―――――――――
ついに姿を現した影の正体
折り紙で折られた
旧デザインのノクティスの目的とは――
続く